永楽帝〜大明天下の輝き〜

2022年 山河月明

明の全盛期をもたらした第三代皇帝・朱棣の物語。
父・朱元璋は貧農から身を起こし明の初代皇帝となった苦労人。
四男坊の朱棣は反抗心が強く、父の決めた縁談を何度も断るが、岳父となる徐達将軍の事は尊敬しており、身分を隠して将軍の隊に入隊する。
婚約者・徐妙雲は聡明な娘で朱棣に高い志がある事を見抜いており、彼の言動に動じる事なく朱棣に嫁ぐ。
この夫婦の絆が軸となり物語が進む。
若年期役の二人(チョン・イー&ユー・ティアー)も大人役の二人(ウィリアム・フォン&イン・アル)もそれぞれ好演しているが、顔が似てないので視聴者が同一人物と認識しづらいのが難点。
無鉄砲な若者・朱棣は勝手な言動をよく大人たちに叱られ、棒で打たれる。その後、彼は錦衣衛を率いて朝廷の闇を暴くために手を血に染め、兄弟の死を乗り越えて冷徹な皇帝へと成長していく。家族思いの徐妙雲は弟たちへの朱棣の仕打ちに苦しむ事となる。
妙雲の父・徐達が禁じられていたガチョウを食べる場面は胸に迫る。父の好物を食べさせなかった妙雲が意を決して厨房に立ち腕を振う。
朱元璋と馬皇后の市井の夫婦のようなやりとりも面白い。功臣をも果断に粛清する天下人でありながら妻には頭が上がらず、農民であった頃の気持ちを忘れない、愛嬌にあふれた皇帝と、時には皇帝を叱りつけたりもしながら夫・子や孫を守るために身を挺する事も厭わない気丈な皇后。
そして朱棣も最期まで馬上にあり、中原を超えた広い世界に想いを馳せながら旅立っていく。

南京:朱元璋が応天府と名付け、首都とした。金陵とも呼ばれる。
北京:朱棣が北平府から順天府に改称、遷都した
大梁:宋代から開封と呼ばれる。明の時代は北元の都、符離公主の馴染みの地。
明中都(中都):朱元璋の故郷で明最初の首都。朱棣が潜入する。

史実

▶︎その頃の日本
1368年 足利義満、将軍となる

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